FRB、利上げへ布石着々 イエレン議長口火 雇用が焦点 (2/3ページ)

 イエレン氏の「利上げ予告」は今回が初めてではない。5月下旬に「数カ月のうちに利上げが適切になる」と発言。6月の利上げ観測が広まり、円安ドル高が進んだ。

 ところが、6月上旬に発表された5月分の雇用統計で、景気動向を反映する非農業部門の就業者数の伸びが急激に落ち込み、円相場が急騰。イエレン氏は雇用統計に「失望した」と漏らし、6月の利上げを断念した。

 苦い経験を教訓に、26日の講演では「政策決定は常に経済指標次第だ」と予防線を張り、9月2日発表の8月分の雇用統計が失速すれば、利上げがずれ込む可能性があると示唆した。それでも、利上げへの意欲を2回も表明しながら実現できなければ、イエレン氏の発言に対する信頼感が失われることが危惧される。

日銀内部にそうした楽観論はほとんどない