FRB、利上げへ布石着々 イエレン議長口火 雇用が焦点 (3/3ページ)

 迫られる決断

 円安による輸出企業の業績改善や輸入物価の上昇を望む日銀にとって、日米の金利差が開いて自然と円安が進むことは理想的なシナリオだ。

 しかし、日銀内部にそうした楽観論はほとんどない。ある日銀幹部は「投機筋は今、どんなことでもドル売り円買いを仕掛ける材料にしている」と身構える。米国で9月利上げが濃厚になっても、円高が進む可能性は消えないとの見方だ。

 FRBが利上げの可否を判断する9月21日に、日銀も金融政策決定会合を開くが、時差の関係で約半日早く政策を決める必要がある。ジャクソンホールのシンポに出席した日銀の黒田東彦総裁は、米国の動向をにらみつつ、追加緩和の是非について独自の決断を迫られることになる。(ジャクソンホール 共同)