【ルピーの世界】「禁酒法」施行で税収減 印ビハール州、社会問題が噴出 (2/3ページ)

2016.8.29 05:00

インド東部ビハール州パトナで禁酒法違反の通報を受け付ける州管制室の職員ら=6月(岩田智雄撮影)
インド東部ビハール州パトナで禁酒法違反の通報を受け付ける州管制室の職員ら=6月(岩田智雄撮影)【拡大】

 その兆候は既に顕在化している。インド紙ビジネス・スタンダードによれば、学校の教員に払う給与が今年度に入り、4カ月以上も未払いの状態が続いている。

 ある教員は同紙の取材に「昨年の州議会選挙の前に、政府は給料を上げてくれた。しかし、今は支払いが不規則になっている」と訴えた。低カーストの技術系学生に対する奨学金(1万5000ルピー)も最近、支給が停止されたという。

 失業者対策も進んでいない。政府は、閉鎖を余儀なくされた酒店の経営者に対し、牛乳を専売店で販売する州政府の免許を与えることにしたが、新たな仕事はあまり人気がないようだ。

 ヒンズー紙によれば、ある元酒店経営者は「今まで、1カ月に10万ルピー以上の稼ぎがあった者に、2000ルピーの月給で我慢しろと言っているようなものだ」と不満を漏らした。

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