
インタビューに応じる加藤隆俊・国際金融情報センター理事長=東京都中央区【拡大】
--首脳会議のテーマは
「世界経済全体を見て最も懸念されるリスクは中国だ。民間投資が減速し、国有企業改革は緒に就いたばかりで、過剰生産能力の削減も計画通り進んでいるとは言い難い。議長国の中国は国内向けも考え、構造改革に関する合意を成果として強調したいのだろう」
--日本に求められるのは
「日本は世界第3位の経済大国だが、持続的な成長軌道にのっているとはいえない。巨額の政府債務を抱え、少子高齢化も進んでいる。成長への道筋を世界が納得できる形で示すことが望ましい」