ワンセグ機能付き携帯電話による受信契約の締結義務をめぐる8月のさいたま地裁判決も、こうした視聴環境の変化を映し出している。NHKは、テレビがなくワンセグ機能付き携帯電話を持っている場合も、受信契約の締結が義務づけられる「受信設備の設置」に当たると主張したが、地裁はこれを退けた。
控訴したNHKの籾井勝人会長は8日の会見で、「ワンセグ携帯も受像機の一つ」として、これまで通り受信料を徴収する考えを示す。
総務省は実態を調査する意向だが、NHKは「ワンセグを区別した契約はしていないから調べようがない」(籾井会長)としている。
受信料は地上・衛星契約で口座振替の場合、月額2230円で、総務省はNHKに引き下げを求めている。検討会では「公平負担の徹底」として、支払い率が約80%にとどまっている状況について改善させる必要も指摘された。ただ、総務省幹部は「強制的に徴収する形にするのは難しい」と話す。
ガバナンスなどの経営のあり方も重要な論点。これまでの検討会では「審議機関である理事会を議決機関化し、外部理事も登用すべきだ」などの意見が出ている。