中国の高齢者ツアー、業者はコスト増懸念も 国家基準施行「貸し切りは医師同行」 (3/3ページ)

海南省三亜市の三亜南山文化観光区内にある仏教寺院、南山寺を訪れた高齢者。旅行会社の高齢者に向けた対応の状況もさまざまなようだ(中国新聞社)
海南省三亜市の三亜南山文化観光区内にある仏教寺院、南山寺を訪れた高齢者。旅行会社の高齢者に向けた対応の状況もさまざまなようだ(中国新聞社)【拡大】

 広東省のある旅行会社の責任者は「『規範』の実施には観光スポットをはじめとする各方面の協力が必要となるため、しばらくは業務の流れに大きな変化は起きない」とみている。また、別の業界関係者は「『規定』の内容は推奨であって強制ではない。実行には多方面での並行作業が必要になることから、厳格に実施するとなると旅行会社にコスト面での負担がのしかかり、関連するツアーが値上がりする可能性も出てくる」と話す。

 一方、オンライン旅行会社(OTA)大手、携程旅行網(シートリップ)は国家基準を上回る厳格なサービス基準に基づいた“アップグレード版”の高齢者ツアーを発表。さらに保険会社と提携し、対象年齢の上限を90歳に設定した高齢者向けの手厚い保障サービスも提供している。

 同じくOTA大手の去●児網(Qunar)は今回の国家基準施行に合わせ、期間限定で高齢者が空港のVIPルームを無料で利用できるサービスを展開。同サイトを通して国内チケットを購入した60歳以上で子供の付き添いのない高齢者を対象に、10月10日まで国内86カ所の空港でVIPルームを開放している。(広州日報=中国新聞社)

●=口へんに那