「中国がアジア太平洋地域で伸長するほど、米国の関与を望む国は増える」。フロマン米通商代表は20日、南部テキサス州ダラスで講演し、伸長する中国に対抗するためには、オバマ大統領がアジア重視戦略の柱とした環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)の議会承認を年内に得ることが重要だと改めて訴えた。
米大統領選の候補がいずれもTPPに反対する中で、来年1月のオバマ氏退任までに議会が承認しないと「米国のアジア重視に疑問符が付いてしまう」と強調。「中国に対抗するための答えは、TPP脱退ではなく、早期の承認だ」と語った。
オバマ政権はTPPの年内承認に向け、議会指導部などへの働き掛けを強めている。オバマ氏も20日、国連総会の一般討論演説でTPPの意義を強調したが、承認のめどは立っていない。(共同)