バングラ、縫製工場以外も監査 火災事故受け、労働者の安全確保急ぐ (3/3ページ)

 平日はデスクワークがあるため、休日返上でボイラー点検に当たっているという検査担当の責任者は、今年2月に産業省に対して350人の増員を求めたと主張。人手不足が解消されれば検査作業の消化も順調になると述べた。

 デーリー・スターによると、バングラデシュでは05年以降に12件の大規模な工場事故が発生した。欧米市場などで製造国の労働者の安全環境を重視する傾向が強まるなか、大規模な事故が続けば投資家の信頼が揺らぎかねない。工場の安全確保は政府にとって重要な経済課題でもあるといえそうだ。(ニューデリー支局)