
プノンペンの高級住宅街に出店した米スターバックス・コーヒー。カンボジアでは1年足らずで3店舗を展開している【拡大】
その中でカンボジアの都市部人口は最も低く、全人口の21%に過ぎない。ラオスの39%、ミャンマーの34%、ベトナムの34%をも下回っている。カンボジアは毎年7%前後の経済成長が続いているとはいえ、地方と首都の格差が大きく、プノンペン以外にはほとんど都市がみられないことが背景にある。
しかし、これは逆に地方の都市化や人口移動に大きな「伸びしろ」があるともいえる状態だ。報告書は、プノンペンの30年の人口を240万と予測、現在の1.4倍に増えるとした。10カ国の最大都市の人口増加率予測では、ビエンチャンの1.6倍に次ぐ数値だ。
また、15年のプノンペンの世帯別収入の中央値を1万900ドル(約113万円)と推定、さらに30年には3万2300ドルにまで伸びると予測した。15万7300ドルのシンガポールには及ばないものの、2位のクアラルンプール(4万7000ドル)に次ぐ3位に上昇し、マニラ(3万200ドル)、バンコク(2万7700ドル)を上回るとの予測だ。ただ、この報告書の予測についてはプノンペンの範囲をどのようにとらえているかが不透明、あるいは物価や生活水準が違うことをどう考慮したのかなど、疑問視する指摘も出ている。
◆スタバに行列
とはいえ、プノンペン中心部に限れば、報告書が予測するような勢いのある消費力の向上は確かに見られる。