サムスン電子は、ベトナムでの携帯電話の生産施設などに向け、これまでに112億ドルを投じるなど、同国を重要な輸出拠点と位置付ける。世界中で販売される同社のスマートフォンの3分の1はベトナムで生産されている。サムスン電子のベトナム法人の輸出額は昨年、327億8000万ドルで、今年は344億ドルが見込まれていた。
ベトナムは、2016年通年の輸出額目標を前年比10%増の1800億ドルとしているものの、今年1~9月の輸出額は前年同期比6.7%増の1280億ドルにとどまる。今後、主要輸出品目の携帯電話・部品の輸出減も予測されるなか、通年目標の達成は困難とみられている。(シンガポール支局)