大統領選の結果待ちで米市場大きく動かず NY株続伸、73ドル高 NY円105円前半

 8日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は大統領選に伴う米経済の混乱は避けられそうだとの見方から続伸し、前日比73・14ドル高の1万8332・74ドルで取引を終えた。ハイテク株主体のナスダック総合指数は27・32ポイント高の5193・49だった。

 ダウ平均は前日の大幅上昇の反動で、朝方は当面の利益を確定させるための売りがやや優勢だった。ただ、午後に入ると大統領選の結果を見極めたいとの思惑が強まり、狭い値幅でもみ合った。

 日系証券会社のアナリストは「都市圏ではクリントン氏が優位だが、共和党候補のトランプ氏が地方圏で盛り返すとの見方もあり、上値が重い展開となった」と話していた。

 同日のニューヨーク外国為替市場の円相場は午後5時現在、前日比69銭円安ドル高の1ドル=105円10~20銭をつけた。ユーロは1ユーロ=1・1020~30ドル、115円81~91銭。(共同)