自治体によるゲーム産業への支援活発に 松戸市、企業と開発コラボ (2/2ページ)

2016.12.13 05:44

世界最大級の展示会「東京ゲームショウ2016」に出展した「松戸コンテンツ事業者連絡協議会」のブース=9月15日、千葉市の幕張メッセ
世界最大級の展示会「東京ゲームショウ2016」に出展した「松戸コンテンツ事業者連絡協議会」のブース=9月15日、千葉市の幕張メッセ【拡大】

 自治体による支援で先行するのが福岡市だ。2006年に九州大や企業と「福岡ゲーム産業振興機構」を設立。設立には人気ゲーム「妖怪ウォッチ」で知られる「レベルファイブ」も携わった。コンテストによる若手人材の発掘やオフィス賃料の補助に取り組み、昨年度は8社を誘致した。

 近年は仙台市や茨城県も、ゲームや関連産業の振興を目的とした団体を発足。学生が対象のビジネスセミナーや、作品発表のイベントを実施し、今年の東京ゲームショウで取り組みをPRした。

 福岡市にアドバイスをしている馬場章日本eスポーツ協会理事は「コンテンツ作りを企業、人材育成を大学や専門学校、両者の橋渡しを自治体が担うという産官学の連携が重要だ。松戸の協議会は『学』の担い手がいないので、大学などとの協力が課題だ」と話す。

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