潜伏的なトランプ支持者は“女”だった 「ヒラリー型」の女性に同性が抱く嫌悪感 (2/4ページ)

2016.12.24 16:10

クリントン氏(UPI=共同)
クリントン氏(UPI=共同)【拡大】

 共和党の戦略担当者までもが、クリントン勝利と予想していた自らの分析を振り返って「データは今夜、死んだ」との言葉を残している。

潜伏的なトランプ支持者は、女だった

 大統領選前、高級紙や3大ネットワーク、CNNなどの報道各社は、「トランプ支持者は教育程度の低い労働者である」と断じていた。だが事後分析によれば、実はマスコミが把握していた以上にトランプ支持者は潜在していた。そして「選挙戦前にはトランプ支持を公表していなかったが、実はトランプに票を投じた」投票者像の中でも特徴的なのは、「家庭の良き妻、良き母」である普通の女たちであり、ヒラリー・ロダム・クリントンが以前宣言した「私はクッキーを家で焼くような女ではない」との言葉をもじって「クッキーを家で焼く」女たちだったと言われている。

 もともと、トランプもヒラリーも共に強烈な社会的憎悪を受けた候補者同士だった。ここまで候補者がともに嫌悪され、アンチに蔑みの言葉を投げつけられながら選挙へもつれ込んだ例も珍しいほどだ。そういった意味で、この大統領選は「消極的選択の選挙」と呼ばれた。どっちも嫌だが、どっちがよりマシかで判断する--熱狂的なトランプ支持者ではないがトランプに票を投じた人々の動機とはつまり、「ヒラリーを大統領にするくらいなら、トランプの方がマシ」との考えだ。トランプが得た票のいくばくかは「トランプ票」ではなく「アンチ・ヒラリー票」なのである。

「ヒラリー型」の女に対して、同じ女が抱く嫌悪感

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