
米国立太平洋記念墓地で献花する安倍首相=26日、米ハワイ・ホノルル(代表撮影・共同)【拡大】
NYT紙の慰安婦問題に関する記事にも変化が表れた。日本側の主張も取り上げるようになり、12月の慰安婦に関する日韓合意の際は、社説で「安倍首相と朴槿恵韓国大統領が慰安婦問題を終了させたことについて高く評価されるべきだ」と説いた。
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安倍とオバマの距離が縮まったのは、平成26年4月23日に東京・銀座のすし店「すきやばし次郎」で開かれた夕食会がきっかけだった。2人はカウンターですしをつまみながら、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)の懸案を協議した。安倍の靖国参拝から4カ月しかたっていなかったが、オバマは一切言及しなかった。ビジネスライクなのは相変わらずだったが、オバマの目には「アベは決断力と実行力がある政治家だ」と映ったようだ。
2カ月後、2人はブリュッセルで開かれた先進7カ国(G7)首脳会議で顔を合わせた。ウクライナ問題に端を発した対露制裁をめぐり、オバマは仏大統領のフランソワ・オランドと対立。孤立するオバマを救ったのが安倍だった。会議後、オバマは安倍にハグ(抱擁)で謝意を示した。
27年になると、オバマ政権の安倍への「色眼鏡」はほぼ消え、日米同盟は再び深化し始めた。4月の安倍の訪米は歓迎ムードに包まれた。