
20日、米大統領就任式に臨むトランプ氏(ゲッティ=共同)【拡大】
トランプ氏がロシアを重視するのは、最優先課題と位置づけるイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」(IS)の壊滅に向け、米露で共同戦線を張る構想を描いているためだ。
だが、欧州諸国にはトランプ氏への嫌悪感が強く、米露接近に対する警戒感もある。トランプ氏がロシアとの共闘に踏み切れば、現行の有志連合国によるIS掃討作戦の枠組みは、変容を余儀なくされる。
中国との緊張は当面、高まったままとなりそうだ。ロシアとの関係改善には、対中牽制(けんせい~という意味合いもある。トランプ政権は発足早々、最新ミサイル防衛システムの開発を表明したが、これは北朝鮮やイランのみならず、中国の大陸間弾道ミサイル(ICBM)も想定したものだとみていい。
対北朝鮮外交では北朝鮮と中国に圧力をかける構えだ。一方で、北朝鮮とのディール(取引)に乗り出すかも注目される。