健康であっても若い頃と同じとはいかない。足腰が弱り駅の階段などは障害となる。電車やバスの乗降に手間取る人が目立つようになれば、恒常的なダイヤの乱れとなろう。小売店でも商品説明や支払いに時間がかかる客が増え、効率性ばかりを追い求めては社会は成り立たない。
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「高齢者」の高齢化は、長寿である女性高齢者を増やす。前出の総務省の報告書では男性1499万人、女性1962万人で463万人上回っている。すでに日本女性の約3人に1人は高齢者だ。その“長き老後”の支援が大きな課題となろう。
女性高齢者の増加は1人暮らしの増大にもつながる。国勢調査によれば、65歳以上に占める割合は男性13.3%、女性21.1%だ。少子化や未婚化は進んでおり、今後さらなる拡大が見込まれる。
1人暮らしに関する男性と女性の事情は大きく異なる。最も多い年齢層は男性が25~29歳(29.3%)、女性は80~84歳(28.2%)だ。女性の中で1人暮らし世帯を年代別に比べても70~79歳(19.6%)と80歳以上(19.0%)が上位に来た。高齢になるにつれて増えている。夫の死亡後、独居となる人が多いということだ。