父親の誕生記念日前の冷酷な兄暗殺 金正恩氏の残忍さ、国際社会に強く印象づける (2/2ページ)

金正恩朝鮮労働党委員長(右)=平壌(AP)
金正恩朝鮮労働党委員長(右)=平壌(AP)【拡大】

 ハンソル氏はフィンランドのテレビで「叔父がどうして独裁者になったのかは知らない」と、正恩氏を「独裁者」と呼んだことがある。正男氏の血を引いており、標的になる可能性も否定できない。

 正男氏は正恩氏とは違い、北朝鮮国内で公式な場に現れたことがなく、北朝鮮内部に影響があるかは不明だ。ただ、韓国軍は16日にも北朝鮮に向け、軍事境界線付近で金正男氏の暗殺を知らせる「対北政治宣伝放送」を行う見通しだ。このため、兄を殺した正恩氏の残忍さが北朝鮮内部に広まるのも時間の問題だ。

 北朝鮮では例年、金正日氏の誕生日は追悼と祝賀のムードに包まれるが、今年は金正日氏の息子同士の暗殺劇を黙殺した冷淡な記念日となる。