【アセアニア経済】マレー半島貫く「一帯一路」 中国「陸の運河」建設着々 (2/3ページ)

2017.2.27 05:00

中国企業による埋め立てが進むマレーシア東部のクアンタン港=1日(吉村英輝撮影)
中国企業による埋め立てが進むマレーシア東部のクアンタン港=1日(吉村英輝撮影)【拡大】

 2015年4月に始まった新埠頭建設事業のうち、最初の400メートル分は年内に完成し、来年には操業開始する。近くで建設が進む中国の製鉄所が、そこを独占使用する。だが、残る1600メートル分の顧客は未定だ。港から車で15分の場所には、広大な土地に、マレーシア中国クアンタン工業団地(MCKIP)が建設中だ。こちらは、マレーシア側が51%、中国側が49%。予定される3地区中、第1地区には上級従業員向けの宿舎などが完成し、多くの中国人技術者らが近く、入居してくる見通しだという。

 ◆弱点のマラッカ回避

 「日本や韓国企業にもぜひ、利用してほしい」と語るKPCのカーディルCEO(最高経営責任者)には、深まる中国依存への警戒感もにじむ。同時に、新たな鉄道計画に合わせ、港湾内に貨物駅を建設する考えを明らかにし、「さらに多様なニーズにも対応できる」とアピールした。

 鉄道計画は昨年11月、中国の李克強首相が、訪中したナジブ首相に協力を約束した。マレー半島の東海岸と西海岸の全長620キロで結ぶもので、中国企業が受注した。事業費は550億リンギットを見込む。

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