中国の銀行を監督する銀行業監督管理委員会の主席に就任した郭樹清・前山東省長が2日、北京で記者会見し「金融リスクの抑制を最重視し、金融システムを揺るがすような事態の発生を防ぐ」との決意を語った。特に、正規の銀行融資以外の取引「シャドーバンキング(影の銀行)」に対する監督を強化する方針を示した。
中国では不動産などの資産バブルが生じており、政府はバブルがはじけた際の経済への悪影響を強く警戒している。金融政策に精通し「改革派」として知られる郭氏を銀行監督のトップに据え、危機管理を強化する。
シャドーバンキングを通じ、投機資金が不透明な形で不動産市場などに流入している。郭氏は「信託会社、ファンドなど異なる金融機関が関わっているが、監督官庁や規制ルールが異なり、混乱が生じている」として統一的な監督管理が必要だと指摘。それによって「透明度を高め、影の部分を取り除く」と語った。郭氏の同委員会主席への就任は先月決まった。(共同)