だが、3月に入って油価は急落、9日には50ドルの大台を割り込んだ。協調減産に懐疑的な見方が広がっていることが下押し要因となったが、最大の脅威はシェールオイル増産による米国の原油在庫の急増だ。
トランプ米大統領がOPEC依存からの脱却を“宣言”した追い風もあり、米国では既存のシェール企業が生産を再開しただけでなく、米石油大手エクソンモービルなど石油メジャーもシェール生産強化に意欲を見せ始めた。
米シェール業界の勢いが止まらなければ相対的にOPECの存在意義の低下や原油安を招くだけでなく、サウジは国の未来を描くことさえ難しくなる。石油に依存する「一本足打法」からの決別が大きな課題となっている。(古川有希)