【めぐみへの手紙】「拉致されて姿がない40年 希望持って闘っています」横田滋さん、早紀江さん (3/4ページ)

2017.4.9 10:29

桜の木の下で制服姿の横田めぐみさんを父、滋さんが撮影した写真=昭和52年4月、新潟市内(提供写真)
桜の木の下で制服姿の横田めぐみさんを父、滋さんが撮影した写真=昭和52年4月、新潟市内(提供写真)【拡大】

  • 新潟へ引っ越して最初の雪の正月、早紀江さんの着物を着せてもらい、自宅玄関前で記念撮影する拉致被害者の横田めぐみさん。この約11カ月後、北朝鮮に拉致された=1977年(家族会・救う会提供、横田滋さん撮影)

 ひとたび、北朝鮮で事が起こり、暴走が始まればすべての日本人が一瞬で消えてしまうかもしれません。

 そのとき、国民を守れるのか。拉致被害者を救えるのか。国家の危機がすぐそこにあるのに、政治は真剣に考えているでしょうか。本当に国を思い、国民を思い、北朝鮮に拉致された子供たちを思っているのでしょうか。

 国会を見ていても、「もっと重要な問題があるのに…」とひどく悲しくなることがあります。重要な問題をあえて議論しないような動きがあるようにも感じます。今、日本にとって本当に大切な事柄を議論してほしいと心から願います。

 最近、政治家の皆さんにこう話します。「拉致された人たちは親兄弟に見捨てられたと思っているかもしれません。日本国にも見捨てられたと思っているのではありませんか」と。

 一つ間違えば殺されてしまう国で「助けて」と声をあげることもできず、黙って救いを待つ子供たちがいる。お父さんとお母さんは、日本の国として一刻も早く、救いの手を差し伸べてほしいと強く思っています。

 悲しい出来事はたくさんありました。めぐみちゃんの事件が初めて実名で報じられたとき。平成14年に北朝鮮が「死亡」と伝えてきたとき。めぐみちゃんの偽の遺骨が来たときもありました。すべて「命」の問題です。北朝鮮は恐ろしい国です。何があってもおかしくない。恐怖で何日も眠れないことが続きました。

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