毎日、めぐみちゃんを思い、祈ります。どれだけ離れていても私たちは青い空で繋(つな)がっています。夜、お月様や星を眺めながら、めぐみちゃんも見ているかな、と思います。文字通り、祈るような思いなのですが。家の中を見回しても、道を歩いていても、あちらこちらにめぐみちゃんの足跡を感じます。お花をたくさん摘んできてくれたり、お気に入りの本のことを話してくれたりしました。小さな出来事の一つ一つが思い出され、辛(つら)くなります。
お母さんはこの間、めぐみちゃんがよくいたずらしていたおひな様を出して、お花と一緒に飾りました。とてもすてきで、全てが懐かしく思い出されます。
お父さんは84歳。お母さんは81歳になってしまいました。よく今日まで生きてこれたと思います。どうか諦めないで。元気で頑張って。めぐみちゃん、必ず日本に帰って、新しい写真をたくさん撮ろうね。
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国民の皆様、横田めぐみの父、滋と母、早紀江です。いつもご支援ありがとうございます。私たち拉致被害者の家族はだんだん年を取り、体力も弱りました。講演など救出活動の最前線に立つのは難しくなりました。それでもあらゆる方法で被害者救出を訴えたいと願っています。今回、私たちは娘への思いを手紙にしたためることにしました。すべての拉致被害者が家族の元へ帰ることを信じて最後まで闘って参ります。今後も応援していただけますようお願いします。