【めぐみへの手紙】「拉致されて姿がない40年 希望持って闘っています」横田滋さん、早紀江さん (4/4ページ)

2017.4.9 10:29

桜の木の下で制服姿の横田めぐみさんを父、滋さんが撮影した写真=昭和52年4月、新潟市内(提供写真)
桜の木の下で制服姿の横田めぐみさんを父、滋さんが撮影した写真=昭和52年4月、新潟市内(提供写真)【拡大】

  • 新潟へ引っ越して最初の雪の正月、早紀江さんの着物を着せてもらい、自宅玄関前で記念撮影する拉致被害者の横田めぐみさん。この約11カ月後、北朝鮮に拉致された=1977年(家族会・救う会提供、横田滋さん撮影)

 毎日、めぐみちゃんを思い、祈ります。どれだけ離れていても私たちは青い空で繋(つな)がっています。夜、お月様や星を眺めながら、めぐみちゃんも見ているかな、と思います。文字通り、祈るような思いなのですが。家の中を見回しても、道を歩いていても、あちらこちらにめぐみちゃんの足跡を感じます。お花をたくさん摘んできてくれたり、お気に入りの本のことを話してくれたりしました。小さな出来事の一つ一つが思い出され、辛(つら)くなります。

 お母さんはこの間、めぐみちゃんがよくいたずらしていたおひな様を出して、お花と一緒に飾りました。とてもすてきで、全てが懐かしく思い出されます。

 お父さんは84歳。お母さんは81歳になってしまいました。よく今日まで生きてこれたと思います。どうか諦めないで。元気で頑張って。めぐみちゃん、必ず日本に帰って、新しい写真をたくさん撮ろうね。

 国民の皆様、横田めぐみの父、滋と母、早紀江です。いつもご支援ありがとうございます。私たち拉致被害者の家族はだんだん年を取り、体力も弱りました。講演など救出活動の最前線に立つのは難しくなりました。それでもあらゆる方法で被害者救出を訴えたいと願っています。今回、私たちは娘への思いを手紙にしたためることにしました。すべての拉致被害者が家族の元へ帰ることを信じて最後まで闘って参ります。今後も応援していただけますようお願いします。

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