「ジビエ」認証制度創設へ 農水省、品質管理と有害鳥獣対策の“二兎”追う (2/2ページ)


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 また、野生鳥獣による農産物の被害額は、平成27年度は176億円だった。政府は25年、シカとイノシシの生息頭数について、23年の425万頭から10年間で210万頭まで半減させる目標を掲げた。農水省は狩猟以外の有害鳥獣対策として駆除数を増やすなどして捕獲数の増加に取り組んでおり、26年の捕獲数はシカで58万頭、イノシシが52万頭だった。

 農水省は「ジビエ料理の人気が上がってきていて、飲食店も増えている。ジビエの活用は地域振興にもなる」(幹部)とし、さまざまな部位の消費を促すとともに、猟師の収益性の向上につなげたい考えだ。