
「久美子の家」経営者のガンゴパダヤイ久美子さん=2月、インド・バラナシ(共同)【拡大】
旅行記や漫画に取り上げられ、90年代後半には、お笑いコンビ「猿岩石」の旅番組の影響で最盛期を迎えた。「まねをして危険なヒッチハイクをする若者を止めるのに必死だった」
日本では少子化で旅行者が減った。一方のインドでは経済成長に伴い、低価格で設備のより整ったライバルが増えた。シャンティさんは体が弱り、1月16日に死去。ツイッターには2月、昔の旅行者からとみられる追悼の言葉があふれた。「日本には一度も戻らず、がむしゃらにやってきた」と久美子さんは静かに語る。いつか、宿の経営を継いでくれる日本人を探している。(バラナシ 共同)