
カナダのシャンパーニュ国際貿易相(左)と話す石原経済再生相=20日、ハノイ(共同)【拡大】
米国がTPPを離脱し2国間交渉に軸足を移したのは、1対1の勝負に持ち込めば米国有利の結果を得られると踏んだため。ただ、米国以外の11カ国がTPPを発効し、2国間交渉でもTPP以上の譲歩をしない姿勢で共闘すれば、米国の思い通りにはいかない。
域内には畜産に強いオーストラリアやニュージーランドなど米国の競合相手が数多くいる。メガFTAが成立すれば多国間協定に背を向けた米国の企業は関税撤廃の恩恵を受けられず、国際競争で不利になる。
通商筋は「2国間交渉で行き詰まった米国が国内の突き上げで焦り始めれば、TPPに引き戻すチャンスが生まれる」とみており、ハノイの結果が地域の将来を大きく左右しそうだ。