【ニュース解説】《ソフトバンク躍進》IT巨艦ファンドは有望 孫氏は生涯現役? (2/3ページ)

2017.6.5 06:00

SMBC日興証券の菊池悟シニアアナリスト
SMBC日興証券の菊池悟シニアアナリスト【拡大】

 --英半導体開発大手のアーム(ARM)・ホールディングスも買収した

 「ソフトバンクはARMを買って以降、世界が広がっている。インターネットというビジネスはこれからも大きいけれど、今はグーグルもテクノロジーの世界に移っていっている。孫さんはグローバルのテクノロジー、ICT分野、ネットを含めてリーダーになる存在なのかなと思う」

 --10兆円超を投資するITファンドを創設した

 「ソフトバンクはいろんな投資機会がある中で財務資源が非常に限られてきている。お金が足りない。とはいえ、これ以上借金を増やせば、レバレッジがききすぎてリスクは高まる。ファンドというのは非常にいいスキームだ」

 「みんな集まって投資する共同作業なので、いろんな波及効果があると思う。米アップルや米半導体大手クアルコム、台湾受託製造サービス大手の鴻海(ホンハイ)精密工業、シャープも入っているけど、他にもグローバルのIT大手が入ってくると思う。サウジアラビアとか政府のお金も入ってくるので協力態勢ができる。ファンドに投資してもらった会社は、たぶんアップルとかホンハイの支援を受けることができると思う。アドバイスだったりビジネスの紹介だったり。そういういろんな可能性を秘めているファンドは、非常に有望と思う」

 --あえて課題をあげるとすれば

 「まずファンドはちゃんと成果を出していく必要がある。毎年利益を出していくのは大変で、ちゃんと協力態勢をつくって支援していく必要がある。米国の通信事業もきちんと再編だったりリスクを低下させるようにポジションを調整したりしないといけない。それから、すべての源にある国内通信の潤沢なキャッシュフローを維持しないといけない」

孫社長の後継者は自然と育つ

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