▽「Fintech(フィンテック)」の中核
近年のフィンテックブームもソーシャルレンディング成長を後押ししている。
ITと金融の融合による新しい金融サービスを指し示すフィンテック。14年頃から騒がれ始め、ここ最近の経済ニュースにおいても、その単語を目にしない日はほとんど無い。
当初は、クラウド型会計ソフトやブロックチェーンにばかりに注目が集まっていたが、昨今のソーシャルレンディング市場の急成長を受けて、フィンテック分野においてもその存在感を強めている。矢野経済研究所が発表した15年度の国内フィンテック市場の調査ではクラウド型会計ソフトと共に、ソーシャルレンディングがフィンテック市場を牽引したと言及されている。
海外に目を向けると、すでにソーシャルレンディング(海外ではP2Pレンディング、マーケットプレイスレンディングとも呼ばれる)は巨大な市場を確立しつつある。15年度の世界全体におけるP2Pレンディングの市場規模は250億ドルに達する(米調査コンサルティング会社マソリューションのレポートより)。特にアメリカ、中国の成長は凄まじく、20年には世界全体で2900億ドルに達すると試算する専門家もいる。
国内市場も成長しているとはいえ、16年時点の市場規模で533億円程度(クラウドポート調べ)。世界の中で見れば、まだまだ小さい。日本の経済規模を考慮すると、その成長余力は大きい。貯蓄から投資の流れを促進する起爆剤として、今後のさらなる発展が期待される。
次回はなぜソーシャルレンディングの利回りが高いのか、その理由を解説する。(※次回は7月7日から掲載予定です)
【プロフィル】藤田雄一郎
ふじた・ゆういちろう 株式会社クラウドポート代表取締役。早稲田大学商学部卒業後、株式会社サイバーエージェントに入社。2007年にWEB構築、マーケティング支援事業を行う企業を創業し、12年に上場企業に売却。13年に大手ソーシャルレンディングサービスを立上げ、サービス開始から約2年半で80億円の資金を集めるプラットフォームに成長させた。16年11月にクラウドポートを創業。
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