
デザインが旭日旗を連想させると物議を醸した「カニ・エビ・バーガー」の包み紙=ソウル(桜井紀雄撮影)【拡大】
15年にも、米ニューヨーク・マンハッタンのロックフェラー・センターで、ショーウインドーに「日の出」と題した油絵が展示され、在米韓国人団体が抗議書簡を送付。後光に黄色を配したデザインと旭日旗を結びつけるのは困難だったが、韓国メディアは「戦犯旗を連想させる」(朝鮮日報)と言い切っていた。
「魔女狩り」恐れデザイン専門家も忌避
韓国経済新聞は旭日旗論争について、「後光を表現した単純な図案でも、批判を意識して使用しない」とするデザイン専門家の声を紹介。論争が「魔女狩り式」に展開されていると指摘する。
バーガーキングの「エビカニバーガー」の包装についても、「こじつけとしか思えない」(ソウル郊外在住の女性)との声もある。
同紙は別の評論家の意見を引用し、旭日旗に対する反応について「民族主義に傾倒する常軌を逸した嫌日」と表現。「過度な嫌日は韓国のイメージを低下させるだけだ」と行き過ぎを懸念している。(産経新聞外信部 時吉達也)