受け入れ態勢が進んでいる病院は、クレジット決済のシステムや通訳などを用意することで未払いを防いでいるが、道内ではカード支払いが可能な医療機関は35%にとどまった。
観光地の京都市にある基幹病院は昨年、外国人が電話するとオペレーターが通訳して病院側に伝えるシステムなど、受け入れ態勢を約240万円かけて整備。患者が負担可能な範囲で治療するなどの対応により、今のところ未払いは発生していないが、担当者は「外国人がさらに増えると、どうなるか分からない」と懸念を示す。
観光庁の調査では、旅行中にけがや病気をする訪日客は約4%。2400万人を突破した昨年は1日で約2600人に上る計算だが、約30%は旅行保険に入っていない。
観光庁は損害保険会社に働きかけ、日本到着後でも加入できる保険商品を2015年に開発してもらい、加入率向上を図る。近畿運輸局は医療機関向けに未払い対策マニュアルを作成し、活用を呼び掛けている。