(3)テーマ
ソーシャルレンディングの損失リスクを軽減するには、テーマを分散することも肝心だ。ソーシャルレンディングには不動産ファンドが多い。国内22社のうち、実に14もの事業者が不動産案件を扱っている。投資家のポートフォリオも不動産の比重が大きくなりやすい。しかし、もし不動産市場が下向くと投資中にファンドの多くが市場の影響を受け、借り手企業の貸し倒れリスクが高まってしまう。
昨今は海外や事業性資金、再生可能エネルギーなどファンドテーマも多様化しているため、テーマの分散も容易になっている。
もちろんテーマごとに固有のリスクがある点は気をつけなければならない。海外ファンドには為替変動リスクがある。事業性資金ファンドであれば、借り手企業の事業が頓挫する可能性も考えられる。
だからこそ、テーマの分散を行うことで、ある市場が後退してもその影響を限定的にする工夫をするべきだろう。
(4)事業者
最も重要なのが事業者の分散だ。
ソーシャルレンディング事業者には中小企業も少なくない。まだ赤字の企業が大半であり、財務状況が万全であると言える企業は数えるほどだ。市場成長に伴い、今後、多くの事業者にて財務状況が改善していくことが期待されるが、現時点においては、単一のソーシャルレンディング事業者に全ての投資金額を集中させるのは得策ではないかもしれない。複数の企業に分散して投資すべきだろう。
企業によっては財務諸表を公開している企業もある。経営者のプロフィールや株主構成も少し調べればわかる。しっかりと調査を行ない、納得した上で、信頼できる複数の事業者に投資するべきだろう。