
ビットコインの採掘【拡大】
BTCなどの仮想通貨は中央銀行のような管理主体を持たず、参加者の多数の意見で意思決定をしようという民主的なシステムが身上だ。だが今回、管理主体がいないことが裏目に出て、中国勢の暴走を許した格好だ。今後も力を持つ者の「偏った意見」がまかり通る恐れがある。国内取引所のある幹部はいう。
「問題がこじれたのは採掘者の発言力が強まったためだ」
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「これは、フラッシュクラッシュだ」
6月21日、インターネット上の仮想通貨「イーサリアム」の値動きをモニターで追っていたトレーダーは凍り付いた。
フラッシュクラッシュとは株価など相場が瞬時に急落すること。2010年5月、ダウ工業株30種平均が瞬間的に約1000ドル(9%)下げたことに由来する。
だが、BTCに次ぐ仮想通貨の代表格であるイーサリアムを襲った悲劇は衝撃的だった。米取引所「GDAX」で1イーサリアム当たり317.81ドルから10セントへと一気に99.97%も下落。額こそ及ばないものの、下落率は桁違いだ。
きっかけは1人の顧客が出した1250万ドル(約14億円)に上るイーサリアムの売り注文。GDAXの取引量の5分の1近くに当たり、価格は大幅下落。そこに損失拡大を防ぐ売り注文が拍車をかけたのだった。
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取引所大手のビットフライヤーでは、昨年末に40万人だった利用者が5月には1.5倍の約60万人に急増した。業界関係者は「年初に10万円だったBTC価格が、5月に30万円を超えたことが利用者を引きつけた」とにらむ。
仮想通貨はBTCやイーサリアムのほか、「リップル」「ネム」など700種類以上あるとされる。ただ「通貨」というより、投機商品として受け入れられているのが現状だ。