
南シナ海の領有権問題で、中国を批判するプラカードを掲げるフィリピンの人々=首都マニラ(AP)【拡大】
フィリピンにも有望な天然ガス・石油の鉱区は存在するものの、BMIリサーチはそうした鉱区が中国と領有権を争う海域に集中しており、開発困難な状況に陥っていると指摘する。
例えば南西部パラワン島の沖合には、マランパヤの3倍以上に相当する推定埋蔵量8000億~2兆7000億立方メートルの天然ガスの鉱区も存在するが、開発は両国の対立のため中断した。
フィリピン政府は南シナ海における中国との共同資源開発の道も探っているとされる。しかし、BMIリサーチはこうした動きに対し、現状では友好的な解決策が見当たらないと否定的な見解を示した。
BMIリサーチによると、フィリピンは今年から本格的なLNGの輸入を開始する。施設は香港のエナジー・ワールド・コーポレーションがルソン島に建設した発電施設を備えたLNG基地を使用するという。
また、フィリピン政府はルソン島に総額20億ドル(約2200億円)を投じ、輸入ターミナルや供給網などLNG関連施設を建設する方針を固めている。現在、日本や中国、韓国など6カ国から提出された事業計画の評価作業が進行中だ。(シンガポール支局)