
8月9日に開かれた共同記者会見【拡大】
■人力飛行機同好会「鳥人間コンテスト」に初出場
≪広島工業大学≫
人力飛行機同好会「HIT SKY Project」が、「第40回鳥人間コンテスト2017」(読売テレビ主催)に初出場した。同好会発足以来の悲願で、滑空機部門にチャレンジした。
同好会には、先輩から受け継がれた機体設計図があり、毎年少しずつ改良を加えてきた。今回、安全性を向上させ、他チームの取り組みを参考にし、設計図以外の応募書類にも改善を加え、ついに書類選考を通過して出場にこぎつけた。
完成した機体の名前は「雙鶴(そうかく)」。鶴学園の鶴を用い、遠くへ飛んでいく鶴のようにとの思いを込めた。結果は22.08メートルであったが、今回の出場を糧に来年度以降も挑戦を続けるとしている。
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■タッチパネルにも利用モスアイ構造フィルム開発
≪東京理科大学≫
新しく開発した紫外線硬化性樹脂を使い、光に対して反射防止効果を持つモスアイ構造の転写に、基礎工学部電子応用工学科の谷口淳教授とオーテックスの日和佐伸研究員の研究グループが成功した。モスアイ構造はナノ単位の針状構造をしており、同構造を利用した反射防止フィルムはすでに大型ディスプレー表面に使われているが、触ると壊れやすく、かつ指紋が付きやすい問題があった。
今回開発した技術を利用すれば、触っても壊れず、汚れにくくさらに汚れても容易にふき取れるという。この結果、スマートフォンなどタッチパネルにモスアイ構造の反射防止フィルムが利用できるようになるとしている。