そして今回は、習氏が胡錦濤前国家主席派の一掃を図ったとの見方がある。現在の中央軍事委員11人は、胡氏が選任したメンバーで構成されている。拘束されるなどした4人はいずれも胡氏との関係が深かった。
ただ、習氏の軍改革に対する不満はすでに軍内に広がっている。なぜ、一層の反発を招きかねない荒療治を今の時期に行ったのか。
胡氏に近い軍幹部らが習氏に反旗を翻そうとして、逆に“鎮圧”された可能性は否定できない。その場合、激震は続くだろう。
また、党大会で「習近平思想」や主席制の導入を狙う習氏が、「軍の支持基盤を一気に固めて党大会を押し切ろうとしているのでは」との観測もある。
党大会に“銃口”を向けようというのだろうか。