むしろ潤っている? 制裁下で17年ぶり高成長 知られざる「北朝鮮経済」の実態 (3/3ページ)

朝鮮人民軍戦略軍の中長距離戦略弾道ミサイル「火星12」発射訓練の成功を喜ぶ、金正恩朝鮮労働党委員長(右から2人目)。日時は不明。朝鮮中央通信が9月16日報じた(朝鮮中央通信=朝鮮通信)
朝鮮人民軍戦略軍の中長距離戦略弾道ミサイル「火星12」発射訓練の成功を喜ぶ、金正恩朝鮮労働党委員長(右から2人目)。日時は不明。朝鮮中央通信が9月16日報じた(朝鮮中央通信=朝鮮通信)【拡大】

 北朝鮮は外貨獲得のため、故金日成主席時代から関係の深いアフリカ諸国でインフラ建設などに従事している。「一部のアフリカ諸国では不法活動を黙認し、中国企業が下請けに北朝鮮を使っていたりする」(片白氏)。そのプロジェクトの多くを担うのが北朝鮮の国営企業、万寿台海外開発会社だ。

 片白氏によれば、同社は少なくともアフリカの14の国連加盟国で軍需工場や集合住宅などのプロジェクトを担っており、北朝鮮経済を長期間支えられる規模になると推測されているという。

 片白氏は、緊迫の度合いを強める朝鮮半島有事の場合についてもリポートで分析。韓国のGDPが50%減少した場合に世界経済のGDPが1%減少するという、英調査会社キャピタル・エコノミクスの試算などを紹介している。片白氏は想定される被害を明確に予測することは不可能としながらも、「北朝鮮の核問題に関するリスクが高まる中、リスクを最小限に抑えるため想定シナリオを考えることは重要だ」と警告している。(SankeiBiz 柿内公輔)