【ワシントン=塩原永久】米連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長に指名されたジェローム・パウエル理事(64)は、28日の上院銀行住宅都市委員会の公聴会で、「政策金利と資産規模を正常化させるべき時だ」と述べた。12月の連邦公開市場委員会(FOMC)で「追加利上げをする環境が整ってきている」と指摘。金融緩和からの「出口」に向けた取り組みを急ぐ考えを示した。
パウエル氏は来年の経済成長率を2・0~2・5%前後と想定。好調な国内景気を背景に、量的緩和策を終える「正常化」を進める方針を強調した。
金融資産の買い入れにより約4・5兆ドル(約500兆円)に膨らんだFRBの保有資産について、最終的に2・5兆~3兆ドルまで減らす方針を表明。目標規模まで縮小するのに「3~4年を要する」と述べた。
金融システムの現状につて、パウエル氏は「10年前に比べてはるかに強靱になった」と指摘し、規制緩和を進めるトランプ政権の方針に理解を示した。
イエレン議長は来年2月に任期を終える。パウエル氏の議長就任には上院の承認が必要となるが、与野党の支持を得て承認される公算が大きい。