米政府機関、一部閉鎖へ 上院がつなぎ予算案の採決動議を否決で時間切れ (1/2ページ)

 【ワシントン=塩原永久】米連邦政府のつなぎ予算が19日に期限を迎える問題で、議会上院は同日夜(日本時間20日昼)、新たなつなぎ予算案の採決に進むために必要な動議を否決した。予算切れにともない、20日過ぎから政府機関の一部閉鎖や部分的に休止する行政サービスが生じる。政府機関の閉鎖は2013年以来、約4年ぶりとなる。

 与党・共和党は2月16日を期限とする新たなつなぎ予算案を通し、不法移民対策など野党・民主党との対立点については継続協議とする方針だった。一方、民主党は予算案と抱き合わせで、子供のころ親に連れられて不法入国した若者の救済策などを求めていた。

 予算案は共和党が十分な票数を持つ下院で18日に可決した。上院(定数100)では可決に60票が必要だが、51議席にとどまる共和党は、民主党側の協力が不可欠だった。19日の動議では、賛成に回る民主党議員が可決に必要な票数に足りなかった。

 前回の2013年の政府閉鎖では博物館や公園などが運営休止となり、観光業を中心に影響が広がった。

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