米議会上院は23日、中央銀行に当たる連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長にFRB理事のジェローム・パウエル氏(64)を充てる人事を承認した。2月3日に任期が切れるイエレン現議長の後任となる。
パウエル氏は景気拡大に合わせ緩やかに金利を引き上げていく現在の金融政策を継承する意向で、市場では今年前半に追加利上げに踏み切るとの観測が出ている。
パウエル氏は昨年11月、トランプ大統領から次期議長に指名された。昨年11月下旬に開かれた議会の公聴会で、政策金利を「さらに幾分か引き上げることを想定している」と述べ、景気過熱を防ぐためにも利上げが必要との認識を表明した。オバマ前政権が起用したイエレン現議長は1期4年の任期満了で退任する。(共同)