最強ロケット「ファルコンヘビー」打ち上げへ 赤いスポーツカー載せ、米スペースX

 米スペースXは4日までに、同社が開発し、現役では世界で最も輸送能力の高いロケット「ファルコンヘビー」を6日(日本時間7日未明)に試験的に打ち上げると発表した。試験のため、衛星ではなくイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が所有する真っ赤なスポーツカーを搭載し、火星に向かう軌道に打ち上げる。

 人を火星に送ることを目指すファルコンヘビーは全長70メートルの2段式。現在運用されているロケットの中で最も強力な「ファルコン9ロケット」の1段目の機体を3本束ねた形をしており、3倍のパワーを持つ。これまでで最大の輸送能力を持つのは、1960~70年代にアポロ計画で使われた「サターン5」。

 スペースXのロケットは、1段目を大気圏に再突入させて地上に戻し、再利用を図るのが特徴。米メディアによると、今回も3本ほぼ同時の着陸を目指すという。最初の打ち上げに、マスク氏は「爆発、炎上する可能性もある」と珍しく弱気だ。(共同)