世界株安、「官製相場」に試練 世界的な株安連鎖で 右肩上がり「慢心」指摘も (2/2ページ)

米株式相場でダウ工業株30種平均が史上最大の下げ幅となり、日経平均株価は一時2万2000円を下回った=6日午前、東京都中央区(福島範和撮影)
米株式相場でダウ工業株30種平均が史上最大の下げ幅となり、日経平均株価は一時2万2000円を下回った=6日午前、東京都中央区(福島範和撮影)【拡大】

 最近の株価指数は世界的にほぼ一本調子ともいえる騰勢だっただけに「投資家には上昇して当たり前という『右肩上がり神話』があった」(みずほ証券の上野泰也チーフマーケットエコノミスト)と、市場の慢心を指摘する声があった。

 上野氏は「油断していたところ、バランスが崩れ、株安の連鎖となっている」と説明し、「このまま下げが続けば実体経済への影響が懸念される」と強調する。富裕層の消費が鈍ったり、企業の景況感が悪化したりする恐れがあるという。

 東洋証券の大塚竜太ストラテジストは、急落の背景には「相場の流れに追随し、動きを加速させるヘッジファンドの存在があった」と分析した。株価指数が高値を更新していた時期には流れに乗って利益を得たが、一度下げ始めると売りが膨らむ結果を招いたという。

 第一生命経済研究所の藤代宏一主任エコノミストは、これまで米国株を中心に企業の本来の実力と比べて買われ過ぎていたとの見方だ。「異様に割高だった。起こるべくして起こった急落だ」と話していた。(共同)