【静岡知事会見抄録】沼津駅高架化、原町地区発展の起爆剤に (2/2ページ)

 【沼津駅高架化事業】

 --JR沼津駅の鉄道高架化事業について、沼津市が30年度当初予算案に土地収用法に基づく調査の費用を計上する。この動きをどうとらえているか

 「大沼明穂市長が、反対派の全ての家を単身で訪問して、話し合いを徹底している。市長の判断で今この方向に踏み出すべきだと思ったのだろう。四十数軒あった不同意が、少しずつ理解をいただいて、32軒になった。(貨物駅の移転先候補地である)原町地区の方々に、迷惑施設が来るというイメージではなく、発展の起爆剤になる、原町の将来を明るくするものだと違う見方で検討してもらうことも必要ではないか」

 --原町地区にはどのようなメリットがあるのか

 「いわゆる貨物駅ではなく待避線とする。首都圏の有事に備えるための物流の拠点として、貨物機能は持っていたいが、事実上待避線だ。上下線あわせて数本、しかも昼間しか使わない。駅の上に避難タワーをつくるようなアイデアも出ている」(2日の定例会見)