「八丁味噌」GI登録で対立 愛知県内の2組合 中国も商標出願 (2/2ページ)

「カクキュー」ブランドを展開する「八丁味噌」社の蔵=愛知県岡崎市
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 同じGIでも、老舗2社は発祥の地を明示するなど、県組合の製品と差別化した表示も制度上、可能だ。

 農水省が八丁味噌のGI登録を急ぐのは、これまでも両団体が商標登録などで争い、知的財産権の保護が後手に回ってきたからだ。日本の農産品の名称は、中国内で第三者が商標登録し、日本の生産者団体が使用できない例が相次いでいる。中国の業者が出願した「八丁」の商標が登録されており、兵庫県明石市のみそ会社の中国法人も赤みその商標として「八丁味噌」を出願中だ。

 日本政府は、中国に対し、GIの相互認証を求めるが、実際に登録された商標を差し止めるには裁判をしなければならない。多大な費用や手間のかかる訴訟を有利に進めるためにも、国内で知的財産権の確保を急ぐ必要がある。

【用語解説】地理的表示(GI)

 伝統的な生産方法や気候、風土、土壌といった生産地の特性が、品質などに結びついている商品について、原産地を特定する表示。日本では2015年に、地理的表示を知的財産として保護する「地理的表示保護制度」がスタートし、これまでに神戸ビーフや夕張メロン、八丁味噌など、59の名称が登録されている。登録された名称には「GIマーク」が付けられる。