21日のニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均は続落し、前日比166・97ドル安の2万4797・78ドルで取引を終えた。米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げペースを加速させることへの警戒感が広がり、売り注文が膨らんだ。
ダウ平均は、米企業の業績が好調なことが改めて意識され、反発して始まった。FRBが午後に1月30、31日に開かれた、金融政策を決める米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録を公表すると、当初は利上げペースの加速につながる内容ではないと受け止められ、上げ幅が303ドルまで拡大した。
その後にFOMC参加者が景気や物価が上向くとの見通しを示したことが意識され、警戒感が再燃。米長期金利が約4年1カ月ぶりの高水準となる2・957%まで上昇すると、一気にマイナス圏に沈んだ。(共同)