東証大幅続落、一時423円安 「月初めに上昇」の連続記録は20カ月で途切れる

 1日の東京株式市場で日経平均株価は大幅続落し、終値は前日比343円77銭安の2万1724円47銭と約2週間ぶりの安値となった。前日の大幅な米株安などで市場心理が悪化した。平均株価は今年2月まで20カ月連続で、月の最初の営業日は上昇していたが、この連続記録が途切れた。

 前日の米ダウ工業株30種平均は前日比380・83ドルの大幅安となった。1日の東京株式市場もこの流れを引き継いで幅広い銘柄が売られ、平均株価は朝方に2万2千円を割り、下げ幅は一時423円に達した。

 平均株価が月の最初の営業日に上昇する状況は平成28年7月から続いていた。松井証券の窪田朋一郎氏によると、同社では投資信託を毎月積み立てで買っている顧客の約15%が買い付け日を月初めに設定。「これが月初めの株価上昇を誘引している一つの裏付けとして語られている」という。