株価・外為

都内公示地価 変動率5年連続上昇 渋谷区の商業地上位に

 国土交通省が公表した平成30年の公示地価によると、東京都内全域全用途での対前年平均変動率(上昇率)は3・4%となり、5年連続のプラスとなった。商業地では、渋谷駅前に31年度から高層ビル「渋谷スクランブルスクエア」が順次開業する大型再開発の影響などで、渋谷区内の8地点が変動率のトップテン入り。同区全体の上昇率も9・2%と1位となった。

 【住宅地】

 全域では2・4%上昇し、平均価格は1平方メートル当たり39万8700円。区部は3・9%、多摩地区は0・8%上昇した。

 最も上昇したのは荒川区の6・1%で、次いで北区の5・6%、文京区と品川区の5・5%の順。前年に6・2%上昇した中央区は2・2%と区部で最も上昇率が小さくなり、千代田区の3・3%(前年7・5%)とともに都心の上昇率の鈍化が目立った。都財務局は「都心は価格が高くなり、交通の利便性の良い周辺区に割安感が出て人気が上がった」とみている。

 多摩地区のトップは武蔵野市の3・1%。吉祥寺駅や武蔵境駅周辺の人気が高い。島嶼(とうしょ)部の変動率は0・0%で、10年ぶりに下落がストップした。

 【商業地】

 全域では5・4%上昇し、平均価格は1平方メートル当たり234万1200円。区部は6・4%、多摩地区は2・0%上昇した。島嶼部は0・0%となった。都内全域で下落した自治体はなかった。

 変動率のトップは、3年連続で銀座尾張町タワーのある「中央区銀座6-8-3」で16・9%。昨年は「銀座」が上位6位を独占したが今年は1位と3位のみで、渋谷区内の8地点が2位と4~10位を占めた。担当者は「渋谷駅前のほか明治通り沿いの再開発も進み、新しくなった街に人気が集まっている」と話し、渋谷駅や原宿駅周辺から区内に地価上昇が波及していると分析した。

 多摩地区では立川市、武蔵野市がいずれも5・5%と上昇率が大きかった。

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