インド、ペット市場急成長 フード、ホテルで高級路線

 経済成長を続けるインドで、中間層の増加を受けてペット市場が急速に成長している。ペット関連商品の売上高は毎年大幅に伸びており、栄養や素材に気を配ったペットフードが登場するなど高級路線も目立つ。

 首都ニューデリー近郊のグルガオン。昨年11月にオープンしたホテル「クリタラティ」を利用するのは、人間ではなく犬たちだ。1泊999ルピー(約1600円)からの部屋はエアコンやベッドを完備。最も価格が高い部屋には、大人が横になれるほど大きなベッドが置かれている。

 プールやサロン、病院もある。30室ほどの部屋は、週末や休日になると予約でいっぱいという。顧客の8割はインド人だが、現地に住む外国人の利用も増えている。本格的なペットホテルはインドで初めて。経営者のディーパク・チャウラさんは「ペットを安心して預けられるよう安全面や健康管理に配慮し、固定客を伸ばしている」と手応えを感じる。

 調査会社ユーロモニターインターナショナルによると、インドのペット関連商品売上高は2017年に2億8790万ドル(約300億円)となった。16年比で21%増、15年比で47%も伸びた。ペットフードが売り上げの8割以上を占める。

 外国企業の市場参入もみられるようになってきた。スイスの食品大手ネスレは1月、インドで高級ドッグフードを販売すると発表した。同社はインドに約1900万のペットがいると推定。今後5年間で倍増すると見込む。ユーロモニターは「ペットの栄養や健康に関心が高まり、関連商品の高級化が進むだろう」としている。(ニューデリー 共同)