自らのシナリオ通りに進める金正恩氏 経済向上へ制裁解除狙う (2/2ページ)

北朝鮮の核実験場廃棄のニュースを映し出す大型ビジョン=21日午後、東京・秋葉原駅前(吉澤良太撮影)
北朝鮮の核実験場廃棄のニュースを映し出す大型ビジョン=21日午後、東京・秋葉原駅前(吉澤良太撮影)【拡大】

 経済の向上、確立が引き続き課題なのだが、その障害となるのが米国を中心とする国際社会からの経済制裁だ。北朝鮮が年初から韓国や米国との対話攻勢に出たのは、制裁解除への道筋を作る狙いとみられる。

 そのタイミングがうまく合った。韓国の政権が対北対話を志向する文在寅政権であることだ。金委員長は新年の辞で対米非難の一方、韓国には「緊張緩和のためのわが方の誠意ある努力に応えていくべきだ」と呼びかけた。文政権は北朝鮮の期待通り「誠意ある努力」に応じ続けている。

 北朝鮮を取り巻く情勢は、現時点で金委員長の描いたシナリオ通りに進んでいるようだ。核実験中止なども金委員長が表明したように実行されるのだろう。ただし、それも“金正恩式の工程表”に沿ってということになる。