安倍首相の中東歴訪、「非キリスト教、非欧米」強みに重層的な関係強化を狙う (2/2ページ)

中東出発を控え、取材に応じる安倍晋三首相=29日午後、首相官邸(宮崎瑞穂撮影)
中東出発を控え、取材に応じる安倍晋三首相=29日午後、首相官邸(宮崎瑞穂撮影)【拡大】

 また、アラブ首長国連邦(UAE)は石油の輸出に依存しない「脱石油」を目指しており、教育や宇宙開発分野でも日本との連携に期待が高まっている。今回の訪問には日本企業の経済ミッションも同行し、首相のトップセールスで経済関係の強化を図る。首相は経済フォーラムに出席するほか、日UAEの投資協定に関する文書に署名する。

 アジアの安保直結

 一方、中東情勢の不安定化は、米国の関心を中東に向かわせ、アジアへの関与の低下につながってきた。最近はシリア情勢にも絡んでシーア派大国イランと、イスラエルやイスラム教スンニ派のサウジアラビアなどの対立も不穏さを増すばかりだ。

 日本の中東での外交力の限界を指摘する声は少なくない。首相は長期政権で培った外交力を生かして、今回の訪問で中東地域の安定に貢献する強い決意を示す考えだ。

(沢田大典、小川真由美)