ICTを水産業にフル活用 29年度版「水産白書」

 政府は25日、平成29年度版「水産白書(水産の動向)」を閣議決定した。それによると、28年の漁業・養殖業の国内生産量は前年比5・9%減の436万トンで、ピークだった昭和59年の約3分の1にとどまった。水産物を国民に安定的に供給するため、情報通信技術(ICT)を活用する「スマート水産業」の実現を目指す考えを示した。

 白書ではICT活用の先進事例の一つとして、青森県陸奥湾で人工知能(AI)を使ってナマコの密漁を監視する取り組みを紹介。監視カメラの画像から密漁船を識別し、自動的に漁業協同組合などに情報が伝わる仕組みという。

 将来的には漁獲量や資源量などのデータをICTを使って集約、効率的な漁業に生かす仕組みを示した。