
記者会見するイタリアの首相候補、ジュゼッペ・コンテ氏=27日、ローマ(ANSA通信=AP)【拡大】
【パリ=三井美奈】イタリアで連立政権を目指し第一党「五つ星運動」、右派「同盟」の2党が首相候補に擁立したジュセッペ・コンテ氏は27日、マッタレッラ大統領との会談で組閣が不調に終わったため、首相指名を辞退した。大統領は「再選挙を行うかどうか近く決断する」と述べた。
大統領は声明で、コンテ氏は提出した組閣名簿で反ユーロ派のサボナ元産業相を財務相に指名し、大統領は受け入れを拒否したと明らかにした。「サボナ氏はユーロ離脱に言及してきた。ユーロ加盟はイタリアの基盤」と述べた。サボナ氏は近著で、ユーロ圏は「ドイツの檻(おり)」だと表現し、ユーロ離脱のシナリオを用意すべきだと主張していた。
イタリアで大統領は、政治的な思惑で組閣に干渉してはならないとされるが、国際協定や条約への抵触が懸念される場合は任命を拒否できると解釈されている。マッタレッラ大統領は23日、2党の推薦に基づいてコンテ氏を首相に指名し、組閣を要請した。